Q&A 触診の上達法

触診がうまくなるためのコツ


生徒さんからの質問にお答えしています。

今回は触診の上達法です。


解剖学的な部位の触診法ではありません。

施術を正確に行うための方法を紹介しています。


 目次

 1. 体全身を比較する

  1-a 左右で比べる

  1-b 前後で比べる

  1-c 同じ組織の上下で比べる

 2. ピンポイントの触診

  2-a 遠くから触診

  2-b 直接触診

  2-c 触診がわかりやすくなるコツ ★

 3. 動画

 4. まとめ

 編集後記



触診で全身を比較する方法


全身? いちいち触診しないといけないの?

時間かかりそう

と思いましたか?


全身を触らなくてもいいし、時間を短縮するためにできることを

お伝えしていくので、ここで読むのをやめないでくださいね。


いかに細かいところまで、触れるのか?

というのが触診のイメージだと思いますが、体は一つなので

痛みがある場所と健康な場所の比較が、今後を予測することにもなります。


左右で比較する


ケガや痛みの場合におおいのですが

たとえば膝の痛み、数日して反対側も痛くなることが多いのは

痛いのをかばい普段よりたくさん使うからで、そのことがわかっていれば

前もって告げておくと「患者さんが以前同じような経験があっても」丁寧な対応になります。


演出ではないけど、動きの制限とか患者さんにも日常生活のうえで

協力してもらわないと痛みが楽になる期間が伸びてしまうので

患者さんと信頼関係を築くことも、施術の一部です。


触診で左右で比較する意味は、


健側と患側を比べて違いをチェックする


正常な状態がどのようなものなのか

ケガをすればどうなるのか?


痛みがあって炎症もあるのか?

動かしていたいだけの時は、どうなっているのか?


条件で変わってきますね。


前後で比較する


左右の比較と意味は同じですが、主に関節を診る場合は必須です。

筋肉だと、傷めた筋肉と拮抗筋で比べてください。


関節は立体的にイメージできたほうがいいのは、関節面を整えるのに

必要な感覚だからです。


教科書のように平面のイメージで整体をしても症状の改善は難しくなります。

それと、感覚的でいいので前後の関節の位置と周りの筋肉の具合もチェックしておいてください。


関節面付近に筋肉が付いていることがい多いので

緊張の度合いで体の使い方もわかるし、症状改善のヒントがあります。



同じ組織の上下で比べる


組織というとわかりにくいですね。

筋肉だけではないの組織としましたが、痛みや調べたいところの

上下左右をチェックしてください。


ピンポイントでの触診の前にその周囲を診ることで

・熱感や腫れの範囲

・ほかにも痛めているところがないか


この2つを中心にチェックしておくと、患部を見落とすことが防げます。




ピンポイントの触診


やっと直接的触診の話です。

文字だと、回りくどいようですが、実際ここまで2分もかからないですよ。

話も聞けるし、見ることもできるので、なれるまでめんどくさいかもしれないけど

早く正確な施術をおこなうには、施術対象を正確に見つけるのが近道です。


求心性の触診(遠くから局所へ)


同じ組織の上下の触診の続きになります。


チェックしたいピンポイントの数センチ外れから触診していきます。

いきなり痛いところに触れて怖がらせないためと

施術まで警戒されないためです。


世の中には荒っぽい施術家もいるので

あなたがそうでなくても、患者さんにはわかりません。


だからこそ、痛みのチェックは念入りにしてほしいので

少しずつ距離を狭めていく感じです。 

このわずか数センチと数十秒の手間が施術をおこないやすくします。


遠心性の触診(局所から離していく)


せっかちな人で、痛みに耐性がある人は、

とにかく結果を早く出すことが、その患者さんにとって親切なのです。


「細かいとこは、どーでもいいから早くして」という感じ

丁寧にするほど、逆効果なので、骨折などの疑いがない場合は

直接、症状のある場所をチェックしてください。


焦らなくてもいいです。早く施術してほしいだけなので、

早ければ、何回もチェックしても気にならないようです。


術前、術中、術後複数回チェックしてください。



触診がわかりやすくなるコツ


触診が苦手な人に共通しているのは、


触るのが早くて、荒くて、粗い。


シャレでなくてほんとです。


早く触られたら、場合によっては敵愾心と思われても仕方ないほどです。

触診は触って、診るので、早すぎたら診れるものも診れなくなります。


触診のコツは


やさしく触って


ゆっくり手を動かす


ことです。

その理由は、痛いと身構えるので、深部の筋繊維や関節を診ることができなくなるからです。


まとめ


施術の効果を高めるためにも

どこが悪いのかを正確に知る

施術の力加減をある程度決めておく


そうすることで、施術でのけがを防ぐことにもなるし

手間がかかるようでも施術時間が短くなります。


どこが悪いか正確に知っておくと術後の変化もはっきりわかるので

触診は正確にしてほしいです。


体全体で、患側と健側で比較

部位の前後で比較

繊維や関節の前後で比較


少しずつチェックしたいポイントに近づける


ピンポイントはゆっくり触診する

ただしイライラしやすい人は、施術に早く移行して複数回チェックする



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編集後記

 

触診の上達法と触診のコツはいかがでしたか。

文字でかくとめんどくさそうですが、

私も毎回同じプロセスでチェックしています。

 

おなじみの患者さんは、チェック項目は少なくなりますが、

その時の症状でチェック項目が変わります。

 

本質的に診ることは、施術効果を高めることを前提としているので

そこさえ意識していれば、今回紹介した方法も、「型」ではないので

あなた独自の方法を見つけてみてくださいね。

 

陳秀香学園(波鍼灸整体院内)

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梨本光久 Nashimoto Mituhisa

 

鍼灸師・柔道整復師・按摩師・マッサージ師・指圧師、推拿師

 

2014年 

気口九道 燎原出版(共著)

CRDテクニック 医療情報研究所

 

陳秀香学園講師

波鍼灸整体院を経営